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270 赤のそほ船 高市黒人 [万葉集]


旅にして もの恋しきに 山下の 赤のそほ船 沖に漕ぐ見ゆ
           

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高市皇子と勘違いする。高市黒人は下級官人で全て旅の歌で、「去る」もの「消えていく」ものが歌われているという。
今回は、船が沖に去っていく歌。
赤は赤土で腐食を防ぐためだそうだ。が、紺色の海に赤い船が小さくなっていく絵を想像させる歌であり、黒人のセンスなのでしょう。

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古典に親しむ





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