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蜘蛛何と 音をなにと鳴く 秋の風 [芭蕉]

くもなにと ねをなにとなく あきのかぜ


延宝8年(1680) 37歳


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枕草子の芋虫蓑虫が鳴くというエピソードへの返歌だという。
一種の問答体で芭蕉の先駆的作品だそうだ。

元の枕草子では、鳴くはずのない虫を秋に鳴かしている。
日本文化の通底を表す、古今の歌だという。
それを景教の影響も感じるのかもしれませんと控えめに解説される。

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秋には、蜘蛛が鳴く 言の葉庵 市中の閑居









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