SSブログ

赤穂浪士 四 [江戸]

 
 春来んと さしもしらじな 年月の ふりゆくものは 人の白髪
                            (前原伊助)

-----

 浪人になり直ぐに商売を始めたようだ。
利益無視の安売りで吉良邸の召使いを手なづけたそうだ。

-----



赤穂においでよ




p249
nice!(0)  コメント(0) 

中山信名 [江戸]


 
 酒も飲み 浮かれ女もみつ 文もみつ 家も興しつ 世に恨みなし



-----

和学講談所の首席教授でありながら狂歌師のような辞世を遺す。
美学や倫理は選択科目だったのでしょう。

-----



茨城県立歴史館


中山信名「鎌倉祗候の武士」より 坂口太郎




p244
nice!(0)  コメント(0) 

中村吉兵衛 [江戸]

 
 かねてより 身はなきものと 思ひしが 今はのきはぞ さてもくるしや


-----

道化役者、大尽舞の作者だという。
youtubeで調べてトップにきたのが、↓だった。
こういう感じなのでしょう。

-----


コトバンク



2021年12月3日【樂明會 特別公演】 長唄「紀文大尽」






p243
nice!(0)  コメント(0) 

小野寺丹子 [江戸]


 
 つまや子の まつらんものを いそげただ 
         
          なにかこの世に おもひおくべき


「つま」=「夫」

-----

赤穂義士・小野寺十内の妻。
大石内蔵助は元服した息子を加えて2人だが、親族から多くを出している十内を羨ましがったという。申し訳ないという気持ちだったのでしょう。
妻の丹子としては、残されたのは姑だけだった。姑も息子と孫3人を喪い、
直ぐに追ったのでしょう。丹子も支えを全て失う。


-----



夫婦共に歌人で和歌は赤穂藩随一の人 赤穂においでよ




p100
nice!(0)  コメント(0) 

秋田常栄 [江戸]

 
 千金の 黄金も石に 異ならず ただ一心を 万金にせよ



-----

 父が秋田の出身だという。10年以上も佐渡で乞食同然の姿で「山」を探しまわったという。
父に連れられて佐渡に来て、骨を埋める。
父が名付けたのか、本人の自称なのか、石と名を子孫に残した。

-----


コトバンク


道遊の割戸



p94
nice!(0)  コメント(0) 

水野十郎左衛門 [江戸]

 
気のつまる 娑婆にながなが 居たくない 地獄の底へと ところがへせん

-----

平和な時代になると戦後でもカミナリ族、愚連隊などが出現したように
江戸初期に町奴、旗本奴がかぶいていたという。
『辞世百人一首』では、長兵衛の罵倒に水野が武士に対して失礼だとして斬ったという。寛文4年に幕府が旗本奴の大がかりな取り締まりをしたそうだ。
評定所に月代も剃らず派手な服装で行って切腹させられたようだ。
が、それは承知で、死に花を見せたのでしょう。

-----


江戸中の話題となった旗本奴vs町奴の“喧嘩騒動”「幡随院長兵衛と水野十郎左衛門」【大江戸かわら版】




p90






nice!(0)  コメント(0) 

安原貞室 [江戸]



 今までは 目見(まみ)えせねども 主人公 八八といひし 年もあきけり


-----

 松永貞徳の寵愛を受けたが先輩に嫌われる。
貞徳の死後に『貞徳終焉記』を書き「貞」を頂き貞室と号を改め先輩を出し抜いたという。
秀吉が信長の法要を行った時のような気質だったのでしょう。
実力もあり、それでいて辞世に64だったので「はっぱ」を使うという茶目っ気もあったようだ。

芭蕉の師が貞室門弟から学んだようだ。

-----

山梨県立大学 芭蕉DB



p92
nice!(0)  コメント(0) 

宝田寿助 [江戸]



 それ辞世 さる程にまた 是までも むかしの人の 口真似をして


-----

「さる」は、この世を去ると、猿真似の意もあるのでしょう。
と言いながら、真似になっていないという自負もあるのでしょう。
狂言作者の心意気なのでしょう。

-----



コトバンク




p244
nice!(0)  コメント(0) 

松永貞徳 [江戸]



 露の命 消る衣の 玉手箱 ふたたひかけぬ みのりなるらん


-----

 室町俳諧から100年停滞した後に江戸初期で復活させたという。
彼自身は中世歌学の集大成が本意であり俳諧は余技だったが、
熱心な門弟に担がれ積極的に転じ巨大な流派を形成したようだ。
後に蕉風俳諧に繋がったという。

-----



【蕪村菴俳諧帖30】貞門俳諧




p88
nice!(0)  コメント(0) 

大田南畝 [江戸]



 これまでは 他人の事だと 思うたに 今度は俺か これはめいわく


-----

劇作者、狂歌師。さすが狂歌師の粋なのでしょう。
「めいわく」は死が自分にとって迷惑であり、
自分の死が家族や弟子たちにとって迷惑にもなると両方含んでいるのでしょう。

-----


没後200年 江戸の知の巨星大田南畝の世界




p244
nice!(0)  コメント(0)