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唐崎の 松は花より 朧にて [芭蕉]


からさきの まつははなより おぼろにて


貞亨2年(1685) 42歳


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朧といえば桜で春だという。
唐崎神社から松を通して琵琶湖を眺める。なるほど絶景なのでしょう。

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「滋賀の魅力」ブログ 一般社団法人 東京滋賀県人会








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梅白し 昨日や鶴を 盗まれし [芭蕉]



  うめしろし きのふやつるを ぬすまれし



貞亨2年(1685) 42歳

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三井秋風の家に梅があった。
芭蕉は、故事から鶴を使って詠む。
相手が京の富豪で失礼にならず笑えるのでしょう。

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山梨県立大学 芭蕉DB








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水とりや 氷の僧の 沓の音 [芭蕉]



 みづとりや こほりのそうの くつのおと 



貞亨2年(1685) 42歳


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東大寺二月堂のお水取りという行事だそうだ。
旧暦2月であり、「氷」を使っているが、3月であれば極寒という訳ではないでしょう。
↓の動画では、松明の音、雅楽もありますが、深夜に駆け回る僧だったようだ。

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東大寺二月堂「お水取り」 1200年以上続く不退の行法










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春なれや 名もなき山の 薄霞 [芭蕉]


 はるなれや なもなきやまの うすがすみ 


貞亨2年(1685) 42歳

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いいですね。季節と結句を変えて遊べれば初心者卒業でしょうか。

春なれや 名もなき山の 雪解けよ
夏なれや 名もなき山の 蝉の声
秋なれや 名もなき山の 柿と風
冬なれや 名もなき山の ぬれ落ち葉




                  おそまつ。

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山梨県立大学 芭蕉DB


芭蕉と伊賀







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年暮れぬ 笠きて草鞋 はきながら [芭蕉]



 としくれぬ かさきてわらぢ はきながら


貞亨元年(1684) 41歳

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 旅の途中に郷里に寄り年末年始を過ごしたようだ。
12月25日に詠む。芭蕉にとっては郷里も旅先だそうだ。

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山梨県立大学 芭蕉DB


秋庭道博”10000篇のコラム”







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海暮れて 鴨の声 ほのかに白し [芭蕉]



うみくれて かものこえ ほのかにしろし


貞亨元年(1684) 41歳


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黄色い声という色がついた声があるが、鴨の声に芭蕉は色をつけた。
youtubeで聞いてみたが、それを芭蕉は白にする。
「海暮れて」視界が黒くなっていき、白い声が聞こえてきた。
これは見事でしょう。

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山梨県立大学 芭蕉DB
















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草枕 犬も時雨ゝか 夜の声 [芭蕉]



くさまくら いぬもしぐるか よるのこゑ



貞亨元年(1684) 41歳


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旅をしている芭蕉が、時雨の寒い夜の犬の鳴き声に自分を重ねるが、
蕪村や一茶となると犬への愛情が込められている。
綱吉の生類憐みの令で人々が変質したのやもしれません。
1690年の「捨て子禁止令」前では、家計の事情で子どもを遺棄することは当たり前で、
よって芭蕉の捨て子への冷淡な態度も時代的にはおかしいものでもなかったのでしょう。法で禁止されなければ児童遺棄もかまわないという冷淡な文化を
綱吉が強引に人々に情を抱かせ変質させたのらば、偉人なのやもしれません。

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山梨県立大学 芭蕉DB


芭蕉と蕪村と一茶と犬








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狂句木枯の身は竹斎に似たるかな [芭蕉]



きょうくこがらしのみはちくさいににたるかな


貞亨元年(1684) 41歳


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竹斎は藪医者だが、「侘びつくしたるわび人」だという。
自分もそうなのだと、狂句に生きる心意気を門弟に宣言したようだ。


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狂句こがらしの


山梨県立大学 芭蕉DB








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馬をさへ ながむる雪の 朝かな [芭蕉]



 うまをさへ ながむるゆきの あしたか


貞亨元年(1684) 41歳


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熱田で詠んだようだ。出発時には「野ざらし」を覚悟したが、名古屋で落ち着き、
馬上の旅人と雪景色にしみじみと趣を感じたようだ。


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俳句アトラス


山梨県立大学 芭蕉DB








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死にもせぬ 旅寝の果よ 秋の暮 [芭蕉]



 しにもせぬ たびねのはてよ あきのくれ



貞亨元年(1684) 41歳

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初秋に出発し暮秋に大垣の谷氏宅についたという。
野ざらし覚悟という気負いが落ち着き、変化が現れてくるという。

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山梨県立大学 芭蕉DB








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