偶成 <朱熹> [漢詩]
少年老い易く 学成り難し
一寸の光陰 軽んず可からず
未だ覚めず池塘 春草の夢
階前の梧葉 已に秋声
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朱熹自身がまだまだ学問を成就したとは自分で思っていない自省の歌と解釈することもできるという。
が、科挙に最年少で合格し若く引退して年金暮らしで、朱子学を大成し一流の学者と評価されるに至り、そこまで謙虚になれるのかと疑問ではあります。
商業蔑視が流れる朱子学を作った人ならば、自らはかなり上位に置いているのでしょうから、
「あっと言う間やぞ」と弟子たちに言っていると思うのですが、どうなのでしょう。
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