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141 岩代の浜松が枝を 有間皇子 [万葉集]

 岩代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む (141)
 
 家なれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る (142)



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時代が戻り、655年に斉明天皇が即位する。前年に孝徳天皇が崩御されたが、
有間皇子は16であり、修羅場をくぐってきた中大兄皇子は29で政治の実権を握っており、母を再登板としたようだ。658年に謀反の疑いで有間皇子を葬る。
数々の政敵を殺めた恐ろしい従兄に逆らう気があったとは考えにくいですね。
歌からも野心があったとは思えず、大伴家持はせめて残してあげたかったのでしょう。

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