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細川玉 [戦国]

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ

先立つは 同じかぎりの 命にも まさりて惜しき 契りとぞ知れ


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あまりにも有名な辞世でしたが、もう一つあった。
忠興の狂気に動じないガラシャだったが、鬼と蛇の関係だった。壮絶でした。

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細川忠興とガラシャの壮絶夫婦物語

細川ガラシャ夫人の墓




p80
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桑乾を度る <賈島> [漢詩]

  

客舎并州 已に十霜
帰心日夜 咸陽を憶う
端無く更に渡る 桑乾の水
却って并州を望めば 是故郷


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四字熟語「并州之情」の由来だった。
長安に戻りたく嫌だと暮らしていた田舎生活も、更に異動することになると、
第二の故郷のように思えてくるという。
誕生の北京には近づいていたが、詩には表さなかったという。

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漢詩紹介 公益社団法人 関西吟詩文化協会






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255 明石大門 柿本人麻呂 [万葉集]

天離る 雛の長道ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ (255)

灯火の 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず (254) 
           

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254は、大宰府行き、255が帰りだった。
当時は1か月以上の航海だったという。
人麻呂は石見にも行ったが、転勤はエリート故なのか、
中央の政争によるものなのか、分かりません。
万葉集で柿本人麻呂がダントツに多いので感情移入しはじめているようです。

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255 短歌のこと 光のことば、言葉のひかり


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春宵一刻値千金 <蘇軾> [漢詩]

  

春宵一刻値千金
花に清香有り。月に陰有り
歌管楼台声細細
鞦韆院落夜沈沈


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「声細細」で人の声がほぼ聞こえなくなる。
「夜沈沈」で静まりかえる様子だという。
漢字を重ねることで強調されるのでしょう。
また、鞦韆はブランコだった。
「蘇武 鞦韆」で検索して見つけたページだったが、実は「蘇軾」(そしょく)でした。

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九條正博|歴史学






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251 魂の一部を結ぶ 柿本人麻呂 [万葉集]

淡路の 野島の崎の 浜風に 妹が結びし 紐吹き返す
           

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大和の妻に紐を結んでもらって、旅立った。
淡路まで半日以上はかかるのでしょう。
旅の無事を守る呪術的な意味もこめられているという。
魂を半分結び守るという習俗だったという。

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251 万葉集のかたわらにキーボード



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贈殷亮 <戴叔倫> [漢詩]

  

日々河邊見水流
傷春未巳復悲秋
山中舊宅無人住
來往風塵共白髪


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季節の移り変わりが速く、月日が経ち白髪となる。
こういう感覚があるのは春夏秋冬がある地域なのでしょう。
両極あるいは赤道付近の年月の経過の感じ方は、また違うのでしょう。

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橋本遊水・ことのは


yahoo 知恵袋






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225 人麻呂の死 依羅娘子 [万葉集]

妻もあらば 摘みてた食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや
                             (221 柿本人麻呂)

直に逢はば 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ
                            (225 依羅娘子)


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221は長歌の後の反歌で、旅先での死で野ざらしになることで、
それでも妻は待っており、妻のことを考えている悲しい歌となっている。

連絡がきて歌ったという歌。
遺骨や墓がある訳でもないので、雲を見て偲ぶとしている。
遺骨も墓もない、看取ってもない、遺言もない、信仰もない、
殺された訳ではなく寿命だったことが唯一の救いの悲しい死なのでしょう。

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221 万葉集のかたわらにキーボード

225 万葉集のかたわらにキーボード








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渡湘江 <杜審言> [漢詩]

  
        
五原の春色  舊來 遲く,
二月 垂楊  未だ絲を挂けず。
即今 河畔  冰 開くの日,
正に是れ 長安  花 落つるの時。


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杜甫の祖父だそうだ。
長安からベトナムまで左遷されることとなる。
画からは家族なのか雇った荷物持ちで単身赴任なのか分かりません。
wiki先生によると都に戻っている。曲者のようだ。

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唐詩選画本 渡湘江 杜審言 蔵書 新古今和歌集の部屋






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223 石見妻依羅娘子 柿本人麻呂 [万葉集]

鴨山の 岩根しまける 我をかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ
                           (223 柿本人麻呂)

今日今日と 我が待つ君は 石川の 貝に交りて ありといはずやも
                          (224 依羅娘子)


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石見相聞歌で別れることになったが、一説では、どうやら石見で死を迎えることになったようだ。
223で妻を心配し、224は知らせを聞いた妻の歌だという。
「石川の貝に交りて」、火葬して散骨したともいわれているそうだ。
編纂者が人麻呂を思慕し作ってあげたのかとも考えることもできるのでしょうが、
本人作として読むべきなのでしょう。

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223 万葉集のかたわらにキーボード

224 万葉集のかたわらにキーボード






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邊詞 <張敬忠> [漢詩]

  
        
五原の春色  舊來 遲く,
二月 垂楊  未だ絲を挂けず。
即今 河畔  冰 開くの日,
正に是れ 長安  花 落つるの時。


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五原とは内モンゴル自治区のバヤンノール周辺だそうだ。
北方で3月(陰暦2月)なのにシダレヤナギがまだ芽吹かない。
黄河のほとりでは氷が溶け、長安では花が散るころだという。

土地と季節を歌うのに柳、花や氷をもってくる。
慣れたら自然に使えるのでしょうが、年季が入りそうです。
見事ですね。

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詩詞世界






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