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163 二上山 大伯皇女 [万葉集]

 神風の 伊勢の国にも あらましを 何しか来けむ 君もあらなくに  (163 大伯皇女)

 見まく欲り 我がする君も あらなくに 何しか来けむ 馬疲るるに  (164)

 うつそみの 人にある我れや 明日よりは 二上山を 弟背と我れ見む  (165)

 磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど 見すべき君が 在りと言はなくに  (166)


 百伝ふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ (416 大津皇子)

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 弟が処刑され、自分も斎宮を離れることになる。重罪人の姉ということだったのでしょう。が、都で住む場所は与えられたようだ。皇子宮というようだ。
よって彼女の歌を知ることが可能となったのでしょう。
416では大津皇子の辞世も残していた。万葉集の凄いところなのでしょう。

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