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51 明日香風 志貴皇子 [万葉集]

 采女の 袖吹きかへす 明日香風 都を遠み いたづらに吹く


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 壬申の乱(672)で近江大津宮から飛鳥浄御原に移るが、持統朝となり藤原京へ遷都となったそうだ(694)。志貴皇子は天智天皇の第7皇子。近江朝の生き残りだった。
廃都の飛鳥浄御原を「いたづらに」と言っていることは、悲しみ、悲嘆ではなく、空しいのであり、解説にあるように、「風を却って親しく受けた」のでしょう。

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志貴皇子の歌 古典に親しむ



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