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戦没学生の手記から 六 [昭和]


 君がため われゆくてふに うからやから 来りどよもす 雪の朝かも

 はたとせと 三つのいのちは うつしよに かふるものなし 母のふみみる
 
                          

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 井上長(ひさし)。文一。昭和20年7月24日。海軍中尉。23歳。
「うからやから」は親族。「どよもす」は騒がせる。だそうだ。
1首目は学徒出陣の際だという。連作の1つだそうだが趣味としても年季が入っていそうです。

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―日本戦没学生の手記 (岩波文庫 青 157-1)





p267
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