除夜 [西郷漢詩]
白髪衰顔非所意
壮心横剣愧無勲
百千窮鬼吾何畏
脱出人間虎豹群
白髪衰顔は意とするところに非ざるも
壮心あり剣を横たへ勲無きを愧づ
百千の窮鬼を吾何ぞ畏れんや
脱出せん、人間虎豹の群
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明治10年2月の私学校生暴発後鹿児島へ向かう途中で書かれたという。
2009年4月に絶筆漢詩が見つかるまで、この作品が絶筆とされ、
勝海舟は、この作品を拝借して書き変えたという。
3.4句がさすが西郷なのでしょう。
多くの戦死者が出ることは畏れるものではなく、
この虎や豹のような連中からサヨナラしたいということなのでしょう。
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【模写】喜聞◆『西郷隆盛(西郷南洲) 除夜漢詩文三行書』 yahooオークション
p29