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太田道灌 [中世]


 昨日まで まくめうしわを 入れ置きし

  へむなし袋 いま破りけむ


 かかる時 さこそ命の 惜しからめ

  かねて無き身と 思ひしらずば


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 江戸城を最初に築城、江戸の礎を完成させた人物だそうだ。
また、28年続いた享徳の乱と長尾景春の乱を解決する「都鄙合体」という和議を成立させたという。詳細は分からないが、経緯でとてつもないことだとは分かる。

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太田道灌-歴史上の実力者 - 刀剣ワールド



p22
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82. 道因法師 [百人一首]

 思ひわび さても命は あるものを

  憂きに堪えぬは 涙なりけり


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 悲痛なほどの思いで死にたくても生きており涙がでてくるという意だが、
作者の老境を考えると人生そのものの哀悼と解釈できるという。
深く面白いところでした。

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悲劇の兄弟 [中世]


 夏草や 青野が原に 咲くはなの

  身の行衛こそ 聞かまほしけれ
                 足利春王丸

 身の行へ 定めなければ 旅の空

  命も今日に 限ると思へば
                 足利安王丸

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 鎌倉公方の父持氏は将軍義教の対立し敗北自害。兄弟は結城氏朝に匿われるが、
結城も敗れ二人は護送中に義教の命で殺害されたという。
その後、義教も暗殺され、2人の弟万寿王丸が生き残ることになるが、
彼は後に足利成氏となり古河公方となる。

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 春王・安王の墓



p20
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81. 後徳大寺左大臣 [百人一首]

 ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば

  ただ有明の 月ぞ残れる


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 有明で恋の歌と思い、「方」を方角と人の両義かと考えるも残念でした。
平安時代にはホトトギスの初音を聞きたいがために徹夜することもよくあったそうだ。
それを承知して歌を再読すれば、綺麗な情景を見事に歌ったものでした。

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北条貞俊 貞俊妻 [中世]


 皆人の 世に有時は 数ならで

  憂にはもれぬ 我身也けり
               北条貞俊


 誰見よと 信を人の 留めけん 

  堪て有べき 命ならぬに
               貞俊妻

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 高時に冷遇され後醍醐天皇に降るが、北条殲滅の方針となり斬首となったという。
太刀と小袖が形見として届けられたが、妻はその場で自害したそうだ。

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北条 貞俊 Henkipedia



p14
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80. 待賢門院堀河 [百人一首]

 ながからむ 心も知らず 黒髪の

  乱れて今朝は ものをこそ思へ


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 黒髪と心が乱れる両方の意味があった。
この歌を当然に知りながら与謝野晶子も「黒髪の ~ 」とうたう。
晶子は「髪」と「乱れ」を3回使っていた。

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北条基時 [中世]


 待てしばし 死出の山辺の 旅の道

  同く越て 浮世語らん

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1315年に執権になるも1年で交代。高時への中継ぎだった。
この頃は内管領の長崎高資に実権があった。
新田義貞が鎌倉へ攻めてきて激戦の末自害したという。
先に戦死した息子へ「待て」と語っている。

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鎌倉幕府13代執権/北条基時 - 刀剣ワールド



p14
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79. 左京大夫顕輔 [百人一首]


 秋風に たなびく雲の たえ間より

  漏れ出づる月の 影のさやけさ


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 恋の歌ではないと判断、正解。これもほぼ意は分かる。
むしろシンプルだなぁと少々疑問に思う。
が、月を愛でる歌い手の心境になる必要があった。
万葉集の頃は、雲は邪魔だったが、平安以降は雲の絶え間からさす月光を愛するようになったそうだ。

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板垣征四郎 [昭和]


 ポツダムの 宣のまにまに とこしえの

  平和のために 命捧ぐる


 今はただ 妙法蓮華と 唱えつつ

  鷲の峰へと いさみたつなり


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 ユダヤ人保護に最も熱心だったとは語られるべきでしょうが、
同時にナチスドイツとの結びつきも強化もしたようだ。
A級戦犯絞首刑だが、地位と残虐行為の大物とされる。
教誨師の花山信勝に対して「自分のようなものが、・・」と謙虚になっているのも、
してきた自覚があり、裁判そのものを批判する資格もないと受け入れたのでしょう。

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A級戦犯と呼ばれた英雄達



p186
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78. 源兼昌 [百人一首]

 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に

  いく夜寝覚めぬ 須磨の関守


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 まず恋の歌ではないと判断。正解。そして歌の意もほぼ分かる。
寂寞感までは分からなかった。
在原行平の左遷を基に源氏物語の「須磨の巻」ができたという。
光源氏の歌を踏まえた歌だった。

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