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高きに登る <杜甫> [漢詩]

  

風急に天高くして 猿嘯哀し
渚清く沙白くして 鳥飛び廻る
無邊の落木 蕭蕭として下り
不盡の長江 滾滾として來る
萬里悲秋 常に客と作り
百年多病 獨り臺に登る
艱難苦だ恨む 繁霜の鬢
潦倒新たに停む 濁酒の杯



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詩聖の七言律詩。
日本では「人間五十年・・・」と歌うが、「百年」で人生だという。
貧窮していても56で詩を残した。昔は、大陸の方が長寿だったのやもしれない。
放浪していても各地で尊敬されたのでしょうから日々の糧は大丈夫だったのでしょう。
それでも身体が酒を拒むようになるのは辛いことだった。

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漢詩紹介 公益社団法人 関西吟詩文化協会






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