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香炉峰下の山居 <白居易> [漢詩]


日高睡足猶慵起 [日高く睡り足りて猶ほ起くるに慵し]
小閣重衾不怕寒 [小閣に衾を重ねて寒を怕れず]
遺愛寺鐘欹枕聽 [遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き]
香爐峰雪撥簾看 [香炉峰の雪は簾を撥げて看る]
匡廬便是逃名地 [匡廬は便ち是れ名を逃るるの地]
司馬仍爲送老官 [司馬は仍ほ老を送るの官為り]
心泰身寧是歸處 [心泰く身寧きは是れ帰する処]
故鄉何獨在長安 [故郷何ぞ独り長安のみに在らんや]

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1首が8句ある漢詩を律詩といい、7字からなるので7言律詩というようだ。
第3・4句を頷聯といい、この詩では、
「遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き 香炉峰の雪は簾を撥げて看る」だが、
『源氏物語』『枕草子』で使われているという。
平安時代には輸入され必読書となったようだ。

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香炉峰の雪ーー白居易の詩と『枕草子』 桂花@文化とことばのアドバイザー





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