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351 航跡も無く 沙弥満誓 [万葉集]

 世間を 何に譬へむ 朝開き 漕ぎ去にし船の 跡なきごとし


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 大伴旅人の酒を讃める一連の歌を受けて、返しているようだ。
仏教的な死後に懐疑的で五戒を気にせず酒を飲む旅人に対し、
在家とはいえ仏教者である沙弥満誓は、大宰府長官に同意はせずとも、
固いことは言わずに無常という観点で調子を合わせているのやもしれません。

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大和の国のこころ、万葉のこころ


万葉集 現代語訳 巻三雑歌351・352・353・354・355・356




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