SSブログ

438 手枕 大伴旅人 [万葉集]


愛しき 人のまきてし 敷栲の 我が手枕を まく人あらめや (438)

帰るべく 時はなりけり 都にて 誰が手本をか 我が枕かむ (439)

都にある 荒れたる家に ひとり寝ば 旅にまさりて 苦しかるべし (440)

人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しくありけり (451)

かくのみに ありけるものを 萩の花 咲きてありやと 問ひし君はも (455余明軍)


-----

 酒乱の如く荒れていた旅人だったが、妻の死が決定的だった。
萩の花が万葉集で第1位の登場だったが、「小倉山荘」の解説で知る。
薔薇や向日葵といった派手系ではなく、素朴なところが万葉集が愛されるところなのでしょう。

-----


万葉集の日記

万葉集 現代語訳 巻三挽歌451・452・453 讃岐屋一蔵の古典翻訳ブログ

旅人が愛した花 小倉山荘




nice!(0)  コメント(0)