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馬ぼくぼく 我を絵に見る 夏野かな [芭蕉]

 うまぼくぼく われをえにみる なつのかな


天和3年(1683) 40歳


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 画讃として書いた一文だという。芭蕉も推敲を重ねていた。
天から降りてきて思いつくこともあるのでしょうが、
基本は、努力の積み重ねのようだ。「夏馬の遅行」から「馬ぼくぼく」
と歩く音に変換しているのでしょう。夏は、「心かな」を「夏野哉」と変えることで季節を表す。
最初の言い回しより、断然柔らかくなり、風景もイメージしやすくいい感じだと素人でも思いました。


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笠の記 山梨県立大学 芭蕉db


古典・詩歌鑑賞(ときどき京都のことも)







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