元杢網・知恵内子夫妻 [江戸]
あな涼し 浮世のあかを ぬぎすてて 西に行く身は もとのもくあみ
(元杢網)
六十(むそぢ)あまり 見はてぬ夢の 覚むるかと
思うもうつつ 暁の空 (知恵内子)
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江戸中期の狂歌師夫妻だそうだ。元杢網(もとのもくあみ)は湯屋を経営していたという。それが「あかをぬぎすてて」に繋がったようだ。
天明期に活躍したようだ。寛政の松平定信により、林子平の『海国兵談』が出版禁止、
恋川春町の自殺を経て、活動していたようだ。
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元杢網(モトのもくあみ) 生まれた元の地にねむる いしぶみ
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