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櫓の声波をうつて 腸氷る 夜やなみだ  [芭蕉]



 ろのこえなみをうって はらわたこおる よやなみだ


天和元年(1681) 38歳

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 前年冬に深川三股の草庵に転居してきた日の夜。舟の櫓の音から腸が凍るような悲しさを感じたという。が、これまでに積み重ねた力量に自信もあるので、
不安という感情ではなく、人生40年時代の晩年という理解の下での感涙のようだ。


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寒夜の辞 山梨県立大学 芭蕉db






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