慶安の変 [江戸]
秋はただ 慣れし世にさへ もの憂きに
いづこ泊りの 門出なるらむ
由井正雪
雲水の 行くへも西の 空なれや
願ふ甲斐ある 道しるべせよ
丸橋忠弥
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幕府を転覆できると本気で信じていないものの、できる限りの準備はして、
派手にやって、失敗したら一緒に死のう、という暗黙の了解があったのやもしれません。
それで幕府の政治が改善されるのであれば、喜んで死のうというつもりだったのなら、
成功と言えるのでしょう。
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<参考>
由井正雪 最後の言葉~辞世の句
丸橋忠弥 最後の言葉~辞世の句
p106