三島由紀夫 [昭和]
散るをいとふ 世にも人にも さきがけて
散るこそ花と 吹く小夜嵐
益荒男が たばさむ太刀の 鞘鳴りに
幾とせ耐へし 今日の初霜
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「散るをいとふ」は字余りにならないという。本居宣長が発見した字余りの法則だそうだ。「え」以外の母音は字余りにならないという。
自分の死に様を遺し、後世に託した。
思想や手段への賛否はあろうが、日本人は一度考えて飲みこむ必要があるのでしょう。
そうはいっても全著作を読むのは大変です。
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<参考>
短歌のこと 光のことば、言葉のひかり
ミネルヴァの梟
p188