594 夕蔭草の白露 笠郎女 [万葉集]
我がやどの 夕蔭草の 白露の 消ぬがにもとな 思ほゆるかも
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「消ぬがに」が「死にそうに」で、死にそうなほど思っていることを、
「夕蔭草の白露」で喩えている。伝わってくる綺麗な歌でした。
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万葉集の日記
593 小松が下に 笠郎女 [万葉集]
君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の 小松が下に 立ち嘆くかも
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万葉集を編纂したことから家持を「いい人」だとの先入観があったのですが。
こういう歌を贈らせ、彼女の歌を採用するが、冷酷な人なのやもしれません。
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万葉集の日記
587 我が形見見つつ偲はせ 笠郎女 [万葉集]
我が形見 見つつ偲はせ あらたまの 年の緒長く 我も思はむ
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笠郎女が大伴家持に29首贈ったという。
4首6組の24首の歌群に整理できるようだ。
形見は現在では遺品を意味するのでしょうが、当時は離れた人を思い出す品で鏡や衣類だという。
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万葉集の日記
503 さゐさゐしづみ 柿本人麻呂 [万葉集]
玉衣の さゐさゐしづみ 家の妹に 物言はずに来にて 思ひかねつも
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「さゐさゐしづみ」が未詳だそうだ。私は、
「何度も着込んで傷んだ一張羅を着て・・・・」
と訳したのですが、ひょっとしたら当たりなのかなと思ってしまいます。
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万葉集 現代語訳 巻四相聞500・501・502・503・504 讃岐屋一蔵
大和の国のこころ、万葉のこころ
502 小鹿の角 柿本人麻呂 [万葉集]
夏野行く 小鹿の角の 束の間の 妹が心を 忘れて思へや
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決定的瞬間!エゾシカの角が落ちる
鹿の角が毎年1回3月に落ちると知る、映像を見て「おぉ」と感動する。
鹿の角を使って時間の間隔に変えるところが面白いところでした。
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万葉集 現代語訳 巻四相聞500・501・502・503・504 讃岐屋一蔵
大和の国のこころ、万葉のこころ
501 昔からの思い 柿本人麻呂 [万葉集]
娘子らが 袖布留山の 端垣の 久しき時ゆ 思ひき我は
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「布留」が袖を振る、布留という地名にある石上神社のことらしい。
「端垣」が神社の周囲の垣だという。
自分が産まれる前のことからであろうが、そう表現するのも文化なのでしょう。
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万葉集 現代語訳 巻四相聞500・501・502・503・504 讃岐屋一蔵
大和の国のこころ、万葉のこころ
496 浜木綿 百重なす 柿本人麻呂 [万葉集]
み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも
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人麻呂の偲ぶ恋を歌った創作のようだ。
浜木綿をググったが清楚な感じの花だった。
葉は濃いグリーンで百も重ねることで、濃密な思いのようだ。
素人ながら唸る歌でした。
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柿本人麻呂の歌 496-499 古典に親しむ
446 亡妻挽歌 大伴旅人 [万葉集]
我妹子が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき (446)
妹と来し 敏馬の崎を 帰るさに ひとりし見れば 涙ぐましも (449)
我妹子が 植ゑし梅の木 見るごとに 心咽せつつ 涙し流る (453)
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大宰府へ共に向かったが帰路、鞆の浦、敏馬の崎の記憶に涙する。
鞆の浦は足利義昭が京を去って後に暮らした地だったが、
調べてみれば坂本竜馬ゆかりの名所もあるそうだ。
上には3つ書いただけですが、下のリンク先の歌を読む。
同じような歌もありますが、悲しみが伝わってきます。
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万葉集 現代語訳 巻三挽歌446・447・448・449・450
万葉集 現代語訳 巻三挽歌451・452・453 讃岐屋一蔵の古典翻訳ブログ
妹と来し 敏馬の崎を 帰るさに ひとりし見れば 涙ぐましも (449)
我妹子が 植ゑし梅の木 見るごとに 心咽せつつ 涙し流る (453)
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大宰府へ共に向かったが帰路、鞆の浦、敏馬の崎の記憶に涙する。
鞆の浦は足利義昭が京を去って後に暮らした地だったが、
調べてみれば坂本竜馬ゆかりの名所もあるそうだ。
上には3つ書いただけですが、下のリンク先の歌を読む。
同じような歌もありますが、悲しみが伝わってきます。
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万葉集 現代語訳 巻三挽歌446・447・448・449・450
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438 手枕 大伴旅人 [万葉集]
愛しき 人のまきてし 敷栲の 我が手枕を まく人あらめや (438)
帰るべく 時はなりけり 都にて 誰が手本をか 我が枕かむ (439)
都にある 荒れたる家に ひとり寝ば 旅にまさりて 苦しかるべし (440)
人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しくありけり (451)
かくのみに ありけるものを 萩の花 咲きてありやと 問ひし君はも (455余明軍)
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酒乱の如く荒れていた旅人だったが、妻の死が決定的だった。
萩の花が万葉集で第1位の登場だったが、「小倉山荘」の解説で知る。
薔薇や向日葵といった派手系ではなく、素朴なところが万葉集が愛されるところなのでしょう。
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万葉集の日記
万葉集 現代語訳 巻三挽歌451・452・453 讃岐屋一蔵の古典翻訳ブログ
旅人が愛した花 小倉山荘
351 航跡も無く 沙弥満誓 [万葉集]
世間を 何に譬へむ 朝開き 漕ぎ去にし船の 跡なきごとし
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大伴旅人の酒を讃める一連の歌を受けて、返しているようだ。
仏教的な死後に懐疑的で五戒を気にせず酒を飲む旅人に対し、
在家とはいえ仏教者である沙弥満誓は、大宰府長官に同意はせずとも、
固いことは言わずに無常という観点で調子を合わせているのやもしれません。
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大和の国のこころ、万葉のこころ
万葉集 現代語訳 巻三雑歌351・352・353・354・355・356
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大伴旅人の酒を讃める一連の歌を受けて、返しているようだ。
仏教的な死後に懐疑的で五戒を気にせず酒を飲む旅人に対し、
在家とはいえ仏教者である沙弥満誓は、大宰府長官に同意はせずとも、
固いことは言わずに無常という観点で調子を合わせているのやもしれません。
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大和の国のこころ、万葉のこころ
万葉集 現代語訳 巻三雑歌351・352・353・354・355・356