黒田長政 [江戸]
此の程は 浮世の旅に 迷ひ来て
今こそかへれ 安楽の空
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関ケ原第一の功績を果たしても謙虚に毎月家臣の考えを聞き、倹約でいたそうだ。
これも父如水の天下への野望を邪魔する形で関ケ原を戦ったこと、
父は死ぬ間際まで家臣たちに厳しく当たり散らし嫌われ役を引き受けてくれたこともあったのでしょう。
自分が将軍であったやもしれず、父にはるかに及ばなかった憂き世を去ることに未練はないとのことなのでしょう。
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<参考>
江月宗玩墨蹟 黒田長政辞世句
黒田長政の辞世 明石 白(歴史ライター)
p92