28. 源宗于朝臣 [百人一首]
山里は 冬ぞ寂しさ まさりける
人目も草も かれぬと思へば
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光孝天皇の孫で源姓を賜るも不遇で嘆く歌もあったという。
「山里」は中国の隠遁思想から平安時代は憧れの対象だったという。
が、憧れであっても、人が「離れ」草も「枯れ」るのは寂しいものだった。
本歌では「人も草葉も かれぬと思へば」となっているが、
それを、「人目も草も」と少し変え、秋を冬に変えている。
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