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92 秋山の木の下隠り 鏡王女 [万葉集]

 秋山の 木の下隠り 行く水の 我こそ増さめ 思ほすよりは  (92)

 妹が家も 継ぎて見ましを 大和なる 大島の嶺に 家もあらましを (91)

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 天智天皇の91番歌に答えた歌。大島の嶺にあなたの家があればいいなぁとする91の解釈と、天智天皇の家が大島の嶺にあればとする↓のリンク先の解釈がある。
後者によると、山の上から見れば、樹々に隠れた水の流れなど見えない、
(私の思いなど決して分かるはずがありません)という切り返しとなる。

木を(落葉)と見ることもできるようだ。
落ち葉に散り敷いた川で表面が見えない状態で、人目を避けて忍ぶ恋を表現しているようだ。

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天智天皇と鏡王女の歌 古典に親しむ




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