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戦没学生の手記から 二 [昭和]



喜びも はた悲しみも 何かせん この一瞬(ひととき)を 幸とこそ知れ
                              (筒井厚)

はろばろと まばゆき海を 椰子の実の うきつつ遠く なりにけらしも
                              (深沢恒雄)

わが妹は 母しなければ とつぐ今日 誰が帯結び 装ひするらむ
                              (松本光憲)


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3つ目は昭和20年5月入営し、沖縄に向かう途次に妹に贈ったという。
母の代わりに叔母さんなり従姉妹なりがやってくれるのでしょうが、
お母さんにして欲しかったよな、と語りかけたのでしょう。
その兄もその月15日に戦死したという。

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きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫 青 157-1)





p266
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