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347 酒を讃める歌 大伴旅人 [万葉集]

 世の中の 遊びの道に たのしきは 酔ひ泣きするに あるべかるらし (347)

 この世にし 楽しくあらば 来む世には 虫に鳥にも われはなりなむ (348)

 生まるれば 遂にも死ぬる ものにあれば この世なる間は 楽しくをあらな (349)

 もだ居りて 賢しらするは 酒飲みて 酔ひ泣きするに なほしかずけり (350)



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旅人は60過ぎて大宰府へ行くことになり、直後に妻が亡くなったという。
それが酒の歌になったようだが、元々酒好きで口も悪かったのでしょう。
飛鳥時代、奈良時代を生きた人だが、348番歌は、酒を禁止する五戒を破って畜生道でもかまわないとする。中国の老荘の影響の方が強いようだ。

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讃岐屋一蔵の古典翻訳ブログ 345-



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