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絶筆習作稿詩 [西郷漢詩]

肥水豊山計百非
墓田帰去断塵覊
半生功罪両般事
地底何顔対照師


肥水豊山 計りごと百も非なり
墓田に帰り去き 塵覊を断たん
半生の功罪は 両般の事、
地底にて 何の顔ありてか照師に対せん。


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解説が充実し感激する。
肥後の水と豊後の山々、・・・ 失敗に終わり、
他の戦地もあるが、詩的には「肥水豊山」がいい。
「墓田」が郷里の墓なので、薩摩に戻って死のうと思う、となる。
功罪あった人生、「照師」が斉彬で、どういう顔をしてお会いしたらいいだろうかと書く。
「地底」の語を選んだのは、斉彬様とお会いするのに地獄とは書けない。

西郷は本心では、罪はあるが改宗し天の末席には入れてもらえるだろう。
斉彬様とは地底で少しばかり再会できるやもしれないが、どういう顔をすればいいのだろうか。
...やもしれません。

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